まだらのフォトグラフとか

野鳥とか天体とか蝶とか写真とか

【蝶】西東京の林道でサカハチチョウとか

2024年4月29日(月)天気:晴れのち曇り

 

ゴールデンウィーク前半戦の三連休、3日目も結構良い天気なので昨日に引き続き蝶の撮影へ。

暦の上ではまだ4月だというのに、気温は夏日を優に超え、本当に暑い。まだ湿度がないから何とかなりますが、林道を歩いていて途中でTシャツ一枚まで脱いでも汗が吹き出す始末。水分多めに持っていっていて助かりました。

 

今回の目的は、去年会えなかった春型のサカハチチョウに出会うこと。あとミヤマカラスアゲハの光輝く構造色が見られれば。

 

今回もOM-1とED150-400Pro。LightroomCCで現像、DxO PRでノイズリダクション。

 

OMSystem OM-1 M.Zuiko ED 150-400mm f4.5 TC IS PRO ss1/1600 f7.1 iso6400

OMSystem OM-1 M.Zuiko ED 150-400mm f4.5 TC IS PRO ss1/1600 f7.1 iso8000

まずは去年と同じ場所のウツギで出会えたアオバセセリ。前日も探していたのですが、会えずじまいだったので今日会えてよかった。

セセリチョウは黒や茶が基本の種が多いのですが、この子が唯一青系でお尻のオレンジがチャームポイント。お目目がくりくりでかわいいですね。

 

OMSystem OM-1 M.Zuiko ED 150-400mm f4.5 TC IS PRO ss1/1600 f7.1 iso1600

OMSystem OM-1 M.Zuiko ED 150-400mm f4.5 TC IS PRO ss1/1600 f7.1 iso1600

同じウツギを吸蜜しにきたミヤマカラスアゲハ。通常のカラスアゲハとの差異は翅のラインの有無だそうで。
この日は曇天だったのと角度があまりよろしくなかったらしく、撮った写真を現像してもしっかりとした構造色を出すことが叶わなかったのは残念でした。ここはまた再チャレンジ。

 

このウツギを背に林道をぐんぐんのぼり、峠の直下まで移動。片道1時間以上歩いて別のウツギの群生地へ。

OMSystem OM-1 M.Zuiko ED 150-400mm f4.5 TC IS PRO ss1/1600 f7.1 iso4000

お、綺麗な春型のトラフシジミですね。産卵中かな?

 

OMSystem OM-1 M.Zuiko ED 150-400mm f4.5 TC IS PRO ss1/4000 f6.3 iso5000

プリキャプチャで開翅を狙います。一部のシジミ系の、この深い青はほんと綺麗ですよね。鳥の青とはまた違った美しさ。この小さな世界を大きく切り取れるのは写真の醍醐味な気がします。

 

OMSystem OM-1 M.Zuiko ED 150-400mm f4.5 TC IS PRO ss1/1000 f9.0 iso2000

去年は辛酸を舐めた春型サカハチチョウ、今年はバッチリ写真に収めることができました。

この独特な形の模様がたまらないですねー。

 

OMSystem OM-1 M.Zuiko ED 150-400mm f4.5 TC IS PRO ss1/1600 f7.1 iso1600

1時間以上重たい機材を担いで山を登った甲斐があったかと。これで晴天なら完璧だったのですが、まぁそこは致し方ないかなー。

 

そんなこんなでゴールデンウィーク前半戦の2日連続蝶撮影、なかなかの成果を残すことができたと思います。これが終わったらゼフィルスの時期かなー。と同時にホタルもそろそろ。天の川も撮りたい。

なかなか忙しくなってきました。

 

【蝶】町田市の緑地で蝶とか狭山丘陵で蝶とか

 

2024年4月28日(日)天気:晴れ

 

ゴールデンウィーク初日は雨スタートで出鼻を挫かれましたが、2日目の今日は天気も良く蝶日和。今回の撮影はスプリングエフェメラルも終盤戦な撮影に、去年同様町田市の緑地へお出かけしました。

お目当てはツマキチョウやウスバシロチョウ。春の花である菜の花に吸蜜に訪れてくれれば良いのですが。

 

今回も相棒はOM-1とED150-400Pro。最近蝶の撮影にはレンズの重さを感じる軟弱者です…

LightroomCCで現像、DxO PRでデノイズ。

 

OMSystem OM-1 M.Zuiko ED 150-400mm f4.5 TC IS PRO ss1/800 f7.1 iso400

まずはルリシジミ…と思いきやルリより茶色がかる翅はスギタニルリシジミですね。

OMSystem OM-1 M.Zuiko ED 150-400mm f4.5 TC IS PRO ss1/200 f4.5 iso800

蝶を探し回っていると頭上から鳴き声が。久々にキビタキに出会うことができました。多分最初期にED100-400を持ち歩いていた時以来かな。

 

OMSystem OM-1 M.Zuiko ED 150-400mm f4.5 TC IS PRO ss1/3200 f7.1 iso10000

ウツギの木で吸蜜するアオスジアゲハ。よく見る種なのですが何か惹かれて大量に撮影してしまうのです。

 

OMSystem OM-1 M.Zuiko ED 150-400mm f4.5 TC IS PRO ss1/640 f10.0 iso800

そういえば一年前にこのフィールドでハンミョウを見たなと思ったら、今年も会うことができました。相変わらずすんごい色してますね。

 

OMSystem OM-1 M.Zuiko ED 150-400mm f4.5 TC IS PRO ss1/4000 f8.0 iso12800

OMSystem OM-1 M.Zuiko ED 150-400mm f4.5 TC IS PRO ss1/3200 f7.1 iso5000

お目当ての春の妖精たちに会えないなぁと練り歩いていると、まさかのアサギマダラが。海を超えてきたのでしょうか、ちょっとスレていますが相変わらず優雅に飛んでいます。会えるとは思わず、突然の出来事にホクホクでした。

 

 

お昼になり、これ以上の成果も微妙だしお腹も空いたので帰路に。ただどうせなら、地元の狭山丘陵を少しお散歩してから帰ろうと寄ってみることに。

しばらく歩いているとシロチョウが飛んでいたので撮影。

OMSystem OM-1 M.Zuiko ED 150-400mm f4.5 TC IS PRO ss1/4000 f8.0 iso12800

撮ってからツマキチョウだと気づきました。あれまこっちにも居るのか。雑に撮ってしまったのでピント位置が微妙ですが、撮り直そうと思ったら姿を消してしまっていました。

 

OMSystem OM-1 M.Zuiko ED 150-400mm f4.5 TC IS PRO ss1/1600 f7.1 iso500

ハルジオンで美味しそうに吸蜜するアゲハ蝶。蝶というと真っ先に思い浮かぶ彼らですが意外としっかり撮ったことなかったなということで。

 

OMSystem OM-1 M.Zuiko ED 150-400mm f4.5 TC IS PRO ss1/4000 f8.0 iso8000

そんなこんなで歩き回っていると、シロチョウよりひと回り大きく胴の周りが黒い奴らが何頭か飛んでいました。うん、探していたウスバシロチョウですね。こっちにいたのか。

 

 

OMSystem OM-1 M.Zuiko ED 150-400mm f4.5 TC IS PRO ss1/4000 f8.0 iso8000

うーん意外と数がいるのにうまく撮らせてくれない。相変わらず鳥とは違った撮影の難しさがあります。

こんなところで春の妖精たち、自宅から自転車で行ける距離の界隈で普通に会えてしまったので、ちょっとびっくりしました。もっと地元を知らないといけないなぁ。

 

【風景】藤の花を見に亀戸天神社に行くとか

2024年4月26日(金) 天気:曇り

 

世間は明日からゴールデンウィークという金曜日。今日は通勤で帰る人も定時上がりがとても多いような気がします。

今回は仕事帰りにひとりで、東京都江東区にある亀戸天神社に藤の花を見に行ってきました。

亀戸天神社は花の天神様で、九州は福岡の太宰府天満宮の東日本バージョンにあたる宰府なんだそうで。学問の神様菅原道真公を祀っています。境内には立派な池と藤棚があり、花のシーズンにはたくさんの人が訪れます。

なんだかんだ毎年行っていて今年で三度目。去年は遅くて半分以上枯れてしまっていたので今年はどうでしょうか。

今回のお供は Sony α7Ⅳ と sel2470gm2 のペア。

 

錦糸町駅からだらだら歩いて15分ほど。下町とビル群の間のような街角を曲がると短い表参道の奥に鳥居が見えます。仕事帰りなので段々と暗くなっていく時分。

さて、開花状況はどんなもんでしょうか。

おー、結構咲いてますね。

 

ところどころ花が落ちて花筏になっていました。

 

結構花の落ちている蔓もあるので後半戦な時期なのでしょうか。

 

ツツジも良い色付きしていますね。

 

ちょっとずつ暗くなってきて、下から照らされた藤が良い味を出す時間になってきました。

 

角度によって見えるスカイツリーとのコラボ。ライトアップの変色を藤に合わせて紫のタイミングで撮影するのは定番でしょうか。

 

別の場所からもう一枚。

 

さらにもう一枚。今回の一番のお気に入りです。

 

すっかり暗くなって撮影。そんなに広くない境内ですが、写真を撮りながら巡ると結構良い時間が経っていてびっくりします。

 

 

そんなこんなで撮影終了。今回も結構楽しむことができました。

 

花の写真は毎回構図とか悩みます。普段の野鳥や蝶は望遠でバシバシ撮って後でトリミングしつつ構図合わせなんていうふうに行うので、撮りながら設定合わせながらという写真の基本ができていないという… もっとたくさん、じっくり撮影しながら回ることもしていかないとなぁと思いました。

【登山】秩父のシンボル武甲山に山登りとか

2024年4月22日(土) 天気:晴れ

 

結構な久しぶりの山登り。行き先は秩父市内からもよく見えるシンボリックな山、日本二百名山武甲山。石灰の山として有名で、現在も現役で稼働していて山の北面は露天掘りでゴッソリ削られ、その石は関東のビル群を形成するセメントになっています。

2022年4月撮影 羊山公園の芝桜 奥の山が武甲山と北面の鉱山

 

今回は直接武甲山に上ではなく、妻坂峠を経由し大持山と小持山を経由して向かいます。

 

国道299号「生川入口」交差点を曲がり、登山口である一の鳥居駐車場に到着。朝の6時後半代ですがクルマは満車で、この時間ですでに路上に溢れています。自分は例の如くバイクなので、隙間にねじ込めるので便利。

 

そのまま登る…ではなく、鳥居を戻り林道方面に歩き始めます。スタートは7時ジャスト。

まずは看板にある妻坂峠まで登ります。林道歩きはすぐに終わり登山道が分岐。

 

道はよく踏み固められとても歩きやすい土道。斜度もそこそこで足慣らしには最高です。

 

あっという間に妻坂峠、7時40分到着。小休止を入れて、大持山方面へ。ここからは稜線歩き。

 

大持山への上り。妻坂峠からの上りは斜度が大きくなり心拍が激しくなります。広葉樹から針葉樹と変化に富んだ景色で歩いていて飽きないのがとても良い。

しばらく登るとカタクリの花がぽつりぽつりと。孤独に一輪ですがとても心を癒してくれる存在ですね。山で見る花は平地とはまた違った趣があります。

 

8時45分、大持山山頂に到着。ここまでのタイムは1時間45分でした。

山頂は木に覆われていて景観はあまり望めず、緑のシーズンは鬱蒼としているのでしょうか。

10分ほど腰を下ろし、水分補給と軽食にバナナをいただきます。山バナナうまし。

 

大持山を離れ、小持山に向かいます。下り始めると斜度はそこそこですが低木が両側から攻めてきて洗車機状態。若干歩きづらくなりますが、変化に富んだ登山で楽しいですね。

 

岩肌の露出した岩盤があったりと初心者には難易度高めの登りをクリアすると小持山山頂になります。時計の針は9時30分、大持山から30分ぐらいですか。木の隙間から見えると近く感じるのに結構遠い。

 

山頂手前にはツツジが元気に咲き誇っています。調べるとアカヤシオというツツジだそうで。花の名前は詳しくないけど、見ていて癒されるのは名前を知らなくても出来る事です。天気と相まって、とても季節を感じますね。

 

小持山から武甲山に向けての下り。稼いだ標高を一気に消費します。下りが下手くそな自分はここで膝にきました。目の前に見える武甲山も近そうで遠いなぁ。

 

ここでもカタクリが倒木の横にちょこんと一輪。

 

下り終わるとシラジクボという分岐、時刻は10時05分。ここから谷を下ると直接スタート地点の生川に降りることもできますが、直進して武甲山へ挑みます。

 

下の駐車場に停まっていた車の数を考えると大持山小持山はとても静かでしたが、ここまでくるとすれ違う人も結構多いです。さあラスボスだ、と思いながら登っていたらあっけなく上りきってしまいました。

 

10時40分、武甲山神社に到着。無事登頂することができました。山頂周辺は広いですが人が多いですね。お参りをして、展望所に向かいます。

 

山頂から北面を望む展望所。足元は一気に石灰の崖で落ち込み、はるか足元では小さな作業用車がガラガラと音を立てて動いています。街の方を望むと秩父の市街がよく見えますが、この日は黄砂が多分に飛んでいて靄掛かっていて残念です。

手前の森に赤く見えるのが秩父名物、羊山公園の芝桜。上から見たのは初めてです。

 

山頂付近には柵と扉、その先には露天掘りの天面がすぐ見えるような場所もあり、鉱山の縁がということがよくわかります。看板にダイナマイトによる爆破の予告が注意書きされている看板も立つほど。

早めの昼食を取り、11時15分下山開始。

 

下る途中、ズリなのか石灰岩の露出なのか、土山と白い岩山の境が見れるところがありました。確かに日本でも有数の石灰岩の山なのだと、よくわかりますね。

 

下る途中、ちょうど標高1000mにある大杉の広場。この登山道自体が山頂にある武甲山御嶽神社の表参道にあたるため、これを御神木として崇めても良いのではないかというほど太く立派な杉の木です。

またその周りの木もしっかりと枝払いされていて、密度は高くともしっかりと地面に陽の光がさすのがとても心地よい。あまり鬱蒼さを感じないのはいいですね。

 

谷の沢水に合流するとちょうど半分。そこから痛む膝にひいひい言いながら降りると、横瀬駅の文字が。雰囲気的にもうすぐでゴール地点です。看板の上にはカワセミがちょこん。近辺の整備された看板の上にカワセミが置かれているのは何かのシンボルなのでしょうか。

さらに進むと登山道横にオシャレなカフェが。ゴールは目前です。

 

12時40分、無事ゴールに到着。愛しの愛車も待っていてくれました。朝早く来て一等地の駐車場に停めていた人たちは半数以上帰っていて、あぶれた車は路上にずらっと。武甲山の人気さが伺えます。

 

トータルタイム5時間40分。結構歩きごたえのある山行だったかなと思います。今年はテント泊登山も考えているので、この膝痛はなんとかしないといけないですね。

【旅行記】奄美大島野鳥撮影紀行 島内とかキャンプ地とか復路とか

2024年4月4日〜4月7日(木曜-日曜) 天気:4日曇り時々雨 5日〜7日雨

 

今回の記事では大島島内の様子とか風景とか書いてみたいと思います。

 

せっかくレンタカーを借りてるので、島内を散策。南国らしく、道端や人家の軒先にハイビスカスが咲いていて、南国に来ているのだとしみじみしますね。そしてまだ唯一到達していない沖縄県に思いを馳せます。

 

奄美自然観察の森ビジターセンターから先の崖から笠利町方面を撮影。すごい良い景色で、東南方向なので晴れていれば今の時期横向きの天の川がすごい綺麗に撮れそうです。晴れていればね・・・

 

龍郷の2つの海が見える丘というところから赤尾木集落方向を撮影。晴れていればねぇぇ・・・
こんな曇りでも、パラグライダーを飛ばして飛んでいる人がいました。いつかやってみたい空のアクティビティなんですよね。

 

 

今回2泊お世話になった、市街地の名瀬にほど近い奄美市大浜海浜公園の一角にある小浜キャンプ場。一泊ソロで600円で、駐車場から階段ありで200m離れてて、ある程度ディスタンスを取るならテント四張り程度のこじんまりとした広さ。目の前が砂浜という、なかなか快適なキャンプ場でした。

 

 

写真は名瀬港を見下ろす大隈展望広場。最終日の午後は雨がそこそこ降ってしまったので展望台から船を眺めてました。

 

1枚目はシルバームーンという客船。9時に入港して18時出航ですね。2枚目はマルエーフェリーという鹿児島起点で名瀬や那覇、その間の島々を結ぶ貨客船で、時間的にちょうどシルバームーンの前に入港してシルバームーンの出航の後に慌ただしく港を経っていきました。

船旅の旅情は憧れます。時間があれば船で島々を渡る旅、やってみたいですね。

 

帰りしなの空港、保安場内で売ってたご当地飲料、「赤木名ミキ」。ミキは米、砂糖、さつまいもで作られる発酵飲料だそうで、お米のヨーグルトと揶揄されていますね。

味は確かに独特なヨーグルトや、雰囲気は甘酒に近いかな。口当たりもドロっとしていて、甘みの奥に苦いと酸っぱいの中間のようなものを感じるある不思議な味わいです。好きな人はこれじゃなきゃダメなんだろうなー。

 

 

さて、帰りも秋と同じ経路で、まずは鹿児島に戻ります。

JAL3722 奄美大島8:50発 鹿児島9:40着 帰りも同じくエンブラエルのE70。

飛行機好きでまあまあな回数乗りますが、今回のこのフライトが1番揺れました。乱気流でヒュンと落ちて内蔵がぐわっとなる揺れ方は初めて。先日突然の揺れでCAさんが足首折る大怪我を負うニュースの記憶もあるので、用がなければシートベルトは常時着用が吉。

 

そんなこんなで鹿児島空港。帰りは行きと違い乗り継ぎ時間が1時間20分待ち。ヒマですね…

JAL644 鹿児島11:00発 羽田12:40着 こちらも以下と同じボーイングB767

物思いに耽っていると羽田の着陸体制。スムーズな着陸で、今回の旅も終了です。荷物も無事到着。

 

 

結局4日とも雨が降ると言う超絶雨男っぷりを発揮したわけですが、当初の目的も達成できた事ですし結構良い旅だったと思います。ただ、晴天での撮影と撮れてないアマミヤマシギやオーストンオオアカゲラとかは要リベンジ。次はナイトツアーもしっかり申し込みたいです。

【野鳥】奄美大島野鳥撮影紀行 島で撮った野鳥とか

2024年4月4日〜4月7日(木曜-日曜) 天気:4日曇り時々雨 5日〜7日雨

 

さて、今回の旅行記のメイン、奄美大島で出会った野鳥たちの写真です。

初日は曇りでカッパは着なかったものの、2日目3日目はがっつり雨ですし4日目に至っては雨粒の振動が傘から手に伝わるぐらい降っていて野鳥どころではなかったので、今旅行記では撮影した野鳥はごっちゃまぜで載せています。

 

今回も多分に漏れず使用カメラはOMDS OM-1と、M.Zuiko ED 150-400mm f4.5 TC IS PRO。LightroomCCで現像で、がっつりDxO PureRawでノイズリダクション。

 

OMSystem OM-1 M.Zuiko ED 150-400mm f4.5 TC IS PRO ss1/1000 f4.5 iso1250

まずは奄美でも見かけたメジロから。相変わらずシジュウカラたちと一緒に行動していて、奄美なのに実家のような安心感(?)を与えてくれます。

 

OMSystem OM-1 M.Zuiko ED 150-400mm f4.5 TC IS PRO ss1/1000 f7.1 iso400

島内では至る所でイソヒヨドリを見ることができました。どんぐもりで背景が雲だと目のダイナミックレンジが飛んでシルエットクイズみたくなりますが、ヒヨドリではなくイソヒヨだとちょっと嬉しくなります。自分だけかな。

 

 

写真は2日目3日目に行った奄美自然観察の森の様子。標高が高いわけでは無いのに雨雲の中にいて、霧深い、まさに南国の森のよう。森の密集具合も相まって撮影難度特級。

 

森内には人工的に作られた池があり、野鳥が水浴びする姿がみられるそうです。今回は見れませんでしたが、カエルがけたたましく鳴いていました。ふと水面を見てみると…

 

おぉ・・・マジか。急に見つけると本当にビビります。というのも現地ではハブがいるという情報はいやというほうど聞いていて、なんなら沖縄より多いという情報も。そんなんで現地で急に蛇を見たら、背筋が冷たくなるわけで。

結果撮った写真を自宅で見直すと、どうやらガラスヒバァという種で、有毒だけど人間を噛むほどの牙はないそう。そう思って見直すと結構可愛いかな?

 

OMSystem OM-1 M.Zuiko ED 150-400mm f4.5 TC IS PRO ss1/100 f5.6 iso1000

急に頭上に現れて撮影。完全にヒタキ系の尻尾の振り方で、ワキが黄色い・・・ルリビタキの♀ですね。事前情報に無く現地でも???となっていました。君は冬鳥で北に渡るんじゃ無いのかね!

 

OMSystem OM-1 M.Zuiko ED 150-400mm f4.5 TC IS PRO ss1/1000 f4.5 iso640

ここから本題の、現地に行った理由の一つ、ルリカケスちゃん。世界でも奄美大島と加計呂麻周辺にしか生息していない、いわゆる固有種というやつです。なので何かをきっかけに数を激減させてしまう可能性のある種で、今は国の天然記念物。

やはりカケスの仲間で、人間を察知したりするとギャーギャーというカケス特有の鳴き声で仲間に危険を知らせます。結構響くので、崖の上から景色を眺めていた時は下の森の至る所からギャーギャー鳴いているのが聞こえました。ただ、時々ニィーニィーと可愛い声で鳴く時があるのが印象に残っています。

 

OMSystem OM-1 M.Zuiko ED 150-400mm f4.5 TC IS PRO ss1/400 f4.5 iso4000

おめめくりくりでホントかわいいです。警戒心高めで、木の上を行ったり来たりしながらなかなかじっくり撮らせてくれないですし、霧掛かるともうダメで。2日居てもなかなか綺麗に撮らせてくれませんでした。

現地は暗くて特徴のある青い羽毛を引き立てるのに彩度高めで編集しています。

 

OMSystem OM-1 M.Zuiko ED 150-400mm f4.5 TC IS PRO ss1/160 f4.5 iso12800

一瞬だけノントリミングでここまで大きく写せるぐらい寄ってくれました。目にピント合わせたかったなぁ。

この綺麗な羽根を飾りに帽子を作るために、人間による乱獲、また、奄美でもハブを減らすために持ち込まれたマングースにやられるなどを理由に数が激減してしまい、一時は絶滅の可能性すらあったとか。現在では森林の回復やマングースの根絶(!)などで数も回復してきたとか。よかったよかった。

 

ルリカケスは東京だと上野動物園で見ることができるようです。動物園の役割の一つとして、最悪何かの原因で現地が絶滅してしまっても、種の保存をし生態を復元するために保護する役割があるそうで。近々動物園にも会いに行ってみたいと思います。

 

OMSystem OM-1 M.Zuiko ED 150-400mm f4.5 TC IS PRO ss1/30 f4.5 iso8000

お次はアカヒゲ。特徴的な鳴き声で、森の中の至る所からピィー ピピピピ ピョピョピョと一度把握すれば聞き分けの苦手な自分でもすぐアカヒゲと分かる独特な鳴き声です。

 

OMSystem OM-1 M.Zuiko ED 150-400mm f4.5 TC IS PRO ss1/15 f4.5 iso2500

ただ、地面から低木の枝あたりを飛び回り、暗く深い森の藪の中なのでなかなか見つけるのがしんどいですね。しかもなかなか動き回らずに鳴き続けるので、動きで追うのも難しい。逆に人間に見つかるとすぐ飛んでしまいますが。

 

OMSystem OM-1 M.Zuiko ED 150-400mm f4.5 TC IS PRO ss1/25 f4.5 iso1250

ただ、比較的ちいさな縄張りの中を飛ぶので飛んだ方向さえわかればずっと追えるのが救いどころ。そして元気な鳴き声で存在を知らせてくれます。それが探す目印になるのでひたすら鳴き声の方向の暗い藪の中をガン見して探します。

 

OMSystem OM-1 M.Zuiko ED 150-400mm f4.5 TC IS PRO ss1/50 f5.6 iso2000

鳴き姿はコマドリとそっくり。

アカヒゲコマドリも同じスズメ目ヒタキ科で、それぞれの学名がコマドリ:Luscinia akahigeで、アカヒゲ:Luscinia komadori と、互い違いになっていることにも近似が現れているかと。なんでも名付けの学会で標本を取り違えたからだとか。雑かよ…

種の英名もJapanese RobinとRyukyu Robinですね。そりゃ似てるわけだ。

 

OMSystem OM-1 M.Zuiko ED 150-400mm f4.5 TC IS PRO ss1/25 f4.5 iso1600

もう立ち姿が可愛いですね。ヒタキ系の丸っこいフォルムも可愛さを倍増させます。会えてよかった!本当に僥倖です。

 

今回のコマドリ撮影は、とにかく綺麗に写したい一心でISOを抑えるためにSSをすごい下げています。換算800mmや1000mmがss1/10で撮れるので、OM-1の手ぶれ補正の異次元さを痛感するところ。もちろん連写からの選別していますが。さらに明るいレンズも効いてますね。今回の旅で、高くとも150−400を買ってよかったことを痛感する次第でした。

 

今回の旅で出会えた野鳥は普通種を除けば以上です。

オオトラツグミアマミヤマシギなんかは会えなかったです。自然公園で会った名古屋のおばちゃん曰く、ナイトツアーに行ったらアマミノクロウサギアマミヤマシギ、リュウキュウコノハズクなんかに出会えたらしいので、ナイトツアー行けばよかったとその話を聞いて結構後悔しました。

天気的な意味と、今回会えなかった野鳥やその他動物に会うためにも再訪を強く誓う今回の旅でした。

 

次回の記事で島内の話とか帰路とか書こうと思います。

 

【旅行記】奄美大島野鳥撮影紀行 往路とか探鳥地とか

2024年4月4日(木)天気:曇り時々雨

 

今回の探鳥紀行は、前回の北海道とは正反対の奄美大島。独自の生態を持ち、奄美大島とその周辺にしか居ない生き物が多く東洋のガラパゴスの一つと言われることもあるとか。写真を始める前は車でドライブという名の徘徊を趣味にしていて沖縄以外の都道府県は制覇していますが、指宿が今までの最南端。今回でその最南端の地を更新することができます。台湾には行きましたが。

 

目的は国の天然記念物で鹿児島県の県鳥、ルリカケス。と、同じく国の天然記念物アカヒゲ。この2頭をメイン目標に、アマミヤマシギとかの奄美とその周辺にしかいない固有種を少しでも多く見られれば良いなと思います。

 

1コマ目の記事は行きしなと島内の探鳥地のようす。

 

まずは奄美大島に行くのに鹿児島へ。はじめて乗り継ぎ便を利用します。

JAL643便 羽田空港8:05発、鹿児島空港9:55到着。使用機材はB767−300ER。

現地は宿を使わずキャンプ地にテントを張って宿泊するので、久々に荷物預けになりました。無事荷物も乗り継いでくれるかな。

 

上空から見る九州の陸地。この川の横に海から刺さるように見える、特徴のある空港は宮崎空港ですな。

 

再び覆われた深い雲を高度を下げながら抜けて、あっという間に鹿児島空港の滑走路にランディング。少し遠くには頭を隠した霧島連山チラリズム

 

スポットの横にはJAC所有のATR42が。本当は一つ前のこれに乗る予定だったのですが、事前欠航が決まってしまったため、次の便に強制移行となった次第で。正直ATRに乗りたくてLCCではなくJALにしたのに…

 

と文句言いつつ、次の便に乗り継ぎ。実は乗り継ぎ時間20分しかなく、モタモタしていられないなと若干焦っていて、どうやって乗り継ぐのかなと思いましたが、なんてことはない、いつものように降りていつものように乗るだけでした。

JAL3727便(J-AIR運行) 鹿児島10:15発、奄美大島11:10到着。使用機材はエンブラエルE170、実は初めて乗る飛行機ですね。

 

 

そんなこんなで50分もしたら目的地の奄美大島空港へ。飛行機を乗り継ぐと余計遠いところへ来たなという実感が湧きます。羽田の駐車場から考えたら3時間半から4時間ぐらい掛かるので、やっぱ遠いです。直通使えばもっと早いでしょうが。

サクッとレンタカーを借りて、早速島内に繰り出します。

 

 

さて、次回の記事で撮影した鳥の写真を一気に載せたいと思うので、今回は地味に探鳥地情報でも。といっても忘備録程度ですが。

到着日は午後からの撮影なので、手軽に空港から一番近そうな須野ダムへ。ここはダムの周りを一周できて、森林性の野鳥と出会えるということで選びました。

 

ダムはこんな感じ。南国の雰囲気を醸し出しています。

 

湖畔にはこんな南国っぽい植物も。なんかパイナップルっぽいけど…まさかね?

 

二日目、三日目はなんだかんだ情報の多い奄美自然観察公園へ。

龍郷の町から海岸線を北に少し走り、山に向かう道に折れると尾根まで一気に標高を上げます。尾根道を北へ2キロほど走ると、ビジターセンターが現れます。

 

ビジターセンターと駐車場。森は道の向かいに入り口があり、全体を練り歩いてもそんなに時間がかからない、思っているよりも広くないなというのが感想です。

ですが、至る所から野鳥の声が。さすが奄美、密度が高い。その代わり南国特有の木の密集度合いから、野鳥の発見難度と撮影難度がべらぼうに高い。まして今回は二日とも雨もしくは霧で。

冬でも枯れ落ちることは無いので、明るい所に出てくるよう祈るか、明るいレンズを使うか大きいセンサーのカメラを使うか。はたまたデジタル処理に頼るか。工夫は必要になってくると思われます。

 

そんなこんなで無事奄美に到着し、野鳥撮影に漕ぎ着けることができました。果たしてどんな野鳥に出会えたのでしょうか。

 

野鳥編につづく