まだらのフォトグラフとか

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【ホタル】狭山丘陵でホタル撮影とか

2024年6月8日(土)天気:曇り

 

東京都北多摩に在住の自分は、最寄りの自然というと、多摩湖狭山湖を含む、東京と埼玉にまたがる広大な緑地である狭山丘陵になります。今回はそんな狭山丘陵でホタル撮影。

 

今まで片道1時間ほどかけて先輩の地元に行っている理由は、単純にホタルの発生頭数が段違いだというところと、情報があるというところ。

対して狭山丘陵はちょくちょく顔を出すのですが、発生ピークも発生場所もあまりよくわかっていないのが正直なところ。鳥も蝶もホタルも、情報戦というのは大変です。

 

今回のお供はOM-5とPanasonicLeica DG 25mm F1.4。ライブコンポジットを使ったカメラ内のみで比較明合成処理の一枚撮りです。

 

1枚目の場所は暗く、isoをもっと上げて撮るべきでした。200では低すぎて、持ち上げた際にちょっとノイジーな写真になってしまいました。DxOPRで処理。

ホタル撮影をすると毎回書いている気がしますが、フルサイズのライブコンポジットができるPanasonicS5やS5Ⅱ、また欲しくなります。Sonyさんαシリーズに積んでください。最新機種に買い換えるから。

30秒の露光を5分近くライブコンポジット。それでこの数なので、やはり数は少ないです。

 

場所チェンジ。こちらは野鳥撮影ではよく来るけどホタルでは初めて訪れましたが、飛んでます。数的には最初の場所の方が多いですが、こちらは個体が元気いっぱいでまあまあ写ってくれました。

撮影しながらホタルを鑑賞。静かな夜と、虫の鳴き声だけ・・・という風流を楽しみたかったのですが、とある理由で大きめの音が。台無しだなぁ。

 

2枚目を、とも思ったら数が減ってきてしまいました。21時、撤収。とりあえず2箇所目(去年のを合わせると3箇所目)の発生を確認しましたが、やはり散らばっていて数がそこまで多くない。

もっと足しげく通いたいのですが、都内の逆の端まで通勤していると、帰宅が遅くなかなか通えないのが現状。ちょくちょく行って、もっと時期や場所を特定していきたいですね。

【ホタル】横浜の森でホタル撮影とか

2024年6月7日(金)天気:晴れ

 

カメラを趣味にしてから、毎年この時期になると撮影に行く横浜市西部にあるいつもの森に、今年もホタルの便りが届きましたので、仕事帰りに撮影に行ってきました。

 

今回のカメラはSony α6700とSigma 30mm f1.4 dc dn。訳あって購入したSonyAPS-Cカメラで出陣。

 

早く着きすぎて現地で待っていると、地元のお爺さんが来てしばらく話していました。

19時15分から出始めるよーとのことで待っていると、14分ごろから飛び始めてびっくり。虫たちも時計もないのに時間ぴったりで飛翔開始とは、なかなかやりますね。

 

おじいさん曰く、先週から出始めていて今回の撮影のタイミングでは全体に散らばってしまっているとのこと。集まっていると隅田川の花火みたいだ、と。それも見てみたかった。

 

いい感じの構図だなと思っても、思うように飛んでくれないのがホタル。自然相手のものなので仕方がないですね。目ではいい感じに見えてるのになぁ。

 

この場所は結構マイナーな割にあまり人が来ず、なるべく有名になって欲しくない場所です。

 

今回の反省点、WBを固定しなかったせいで発色が不安定。コンポジットでホタルの色が変わってしまったので、WB autoはよろしくない。次回の課題です。

 

【登山】テント泊で金峰山瑞牆山登山とか 2日目・瑞牆山

2024年5月19日(日)天気:曇り

 

前回からの続き!

【登山】テント泊で金峰山瑞牆山登山とか 1日目・金峰山 - まだらのフォトグラフとか

 

初めてのテント泊登山、1日目の金峰山登山については滞りなく宿泊まで済ますことができ、今後への自信へとつながった気がする挑戦でした。

さて2日目の今日は、富士見平小屋にテントを残し、この界隈もう一つの百名山である瑞牆山へ挑戦します。

周囲の動き出す音で予定より早めに目覚めてしまいました。時刻は3時ちょうどぐらい。寝返りで耳栓がわりにしていたノイズキャンセリングイヤホンがずれ落ちてしまったようですね。

テントやキルトなど、住の装備を片付けて寄せ、必要なものだけリュックに放り、テントを出たのが3時10分。暗いうちから登り始めて山頂を目指す練習も含めてこの時間から活動開始します。結構あかりのついたテントもありますね。

 

まずは富士見平小屋手前の分岐を、今日は瑞牆山方面へ向かい歩みを進めます。こんな時間に登山道を歩くという体験が新鮮ですが、ライトのあたる足元には集中できるので意外とイケる事を知る私。

 

小川山の分岐まではほぼ平坦、分岐からは斜面をグッと下ると渓流があります。石の上を靴を濡らさないように飛び越え、見上げると写真のような縦に割れている大岩があります。桃太郎岩という名がつけられたこの岩、写真ではスケールがつかみづらいですが、3階建て住宅ぐらいゆうにあります。時計の針は3時40分。

この辺から登山道の様相が変わり、ゴツゴツ岩登りが始まります。まずは階段がお出迎え。

 

 

土石流が発生した跡地のような、谷間のガレを結構な斜度の登り。上から流されてきた倒木を観察すると、明らかに根が浅い。岩を基本とする不毛に近い環境の山だということがわかり、それは登っている自分自身の足が身をもって体験することとなります。

朝の寒さを覚悟していたらそこまで寒くなく、汗ばんできてベース一枚と日中の格好。スローペースで登っていたら、空が白ばんできました。

 

岩の大きさがどんどんデカくなり、見上げると正に聳え立つという言葉がふさわしい巨岩が現れます。圧倒されながら、浮石に気をつけつつ岩を登っていきます。

 

岩と岩の間に反対側の斜面から生える木が見えると、稜線に到着。ここでみずがき山自然公園側から来る黒森コースと合流します。4時40分、本格的なメインの登りは1時間ぐらいでした。

 

稜線の合流から山の裏側をちょっとだけ歩き、鎖場とハシゴを登ると、頂上が見えてきます。

 

4時50分、瑞牆山の山頂に到着。テント場の富士見平山荘から1時間40分掛かりました。

 

この日の日の出時刻は4時34分なので、ちょうど山の向こうから陽が登るのが見えるかなと思ったのですが、残念ながら御来光は分厚い雲の向こう。

 

ちょっと視界を南に移すと、昨日登った金峰山とその向こうに雄大な富士山が見えます。

 

八ヶ岳と、その南に見えるのは南アルプス甲斐駒ヶ岳でしょうか。分厚い雲で写真映えはしませんが目で見る分にはとても雄大で、景色の良い山頂です。そして岩の上で風が強くさむい。

 

岩と岩の隙間で風を避けながら、お湯を沸かして朝ご飯とコーヒーをいただきます。山頂で食べる昼食はよくやるけども、山頂朝ご飯は初めての体験。

 

5時15分。朝食もサクッと平らげて、さて、そろそろ帰りますか。道具の確認をし、山頂に別れを告げます。結構浮石が多いので足をヤらないように注意しながら、大変だった登りを降りていきます。

 

登山の最中、シジュウカラやヒガラなどの鳥たちが囀ったり飛び回ったりしているのですが、下山途中、目の前にオレンジ色の小鳥が動き回っているのに気がつきました。

うおぉ、まさかのコマドリ

鳴き声が控えめすぎて全く気がつきませんでした。距離で15m離れた岩の上にちょこん。今持っているレンズを最大ズームしても40mmで、証拠写真程度にしかなりませんがなんとか撮影。

突然の出会いに、うっとりしていると飛んでいってしまいました。もっとしっかり撮りたかったですが、レンズも無いししょうがない。

 

谷間に降り、大変だった上りもあっという間に桃太郎岩まで降りてきました。時刻は6時10分。この時間になると下から登ってくる人とすれ違うことが多くなります。

 

渡渉地点の水はとても綺麗。流石に飲まないですが。ここまで来るともうちょっとで山荘に戻れるなーなんて考えていたら、体感一瞬で戻ってきました。実際には30分程度でしょうか。

 

6時30分、マイホームテントに無事帰還。初めて行く日も出てない早朝登山、無事成功です。いやぁ、楽しかった。昨日のような晴天ならなお良かったのですが、仕方ない。

コーヒーを淹れつつ、サクッとテントを撤収。7時5分に一晩の宿を離れます。

 

富士見平山荘からの降り、昨日ぶり。途中稜線からの展望で目の前に瑞牆山が見えて、下から見てもかっこいい山だなと思います。

ここも30分程度の下り、道がよくなり平坦になってくるとこの登山もラストスパートです♪

 

7時35分、昨日の起点、瑞牆山荘に到着。無事に帰ってくることができました。

これから上がる人もいるみたい、日曜の朝ですがそこそここれから登る人もいます。

んービールでお疲れしたかったのですが、自車で来るとそれができないのが玉に瑕。仕方なく山荘前でキリンレモンを購入、めちゃうま。体に糖分が染み渡ります。

 

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初めてのテント泊、無事にしっかりと遂行でき、とても楽しく、そして重い荷物がスゴくきつかったです。また今年中に何泊か山に泊まる登山にチャレンジしたいと思います。

 

【登山】テント泊で金峰山瑞牆山登山とか 1日目・金峰山

2024年5月18日(土)天気:晴天

 

自宅でもホテルでもない、自然の中でテントという幕1枚しかない空間で寝るという非日常がとても好きで、しょっちゅうキャンプに行っては外に寝て、旅に行っては車で寝て。そんな人間が思い描く、山で寝るということ。それを今回初めてやってみようかと思い立ち挑戦してきました。

 

今回その舞台に選んだ山は、山梨県と長野県と山梨県の県境にある「金峰山」2,599m。日本百名山で、古くから信仰の対象とされる奥秩父山塊の盟主にふさわしい名峰です。読みは山梨県側で「きんぷさん」長野県側で「きんぽうさん」。

そしてもう一座は同じく日本百名山の「瑞牆山」2230m。溶岩石である花崗岩がワイルドに剥き出しの、荒々しいその見た目は遠くから見てもすぐ分かる岩山で、本格登山の入門と言われるような山登りができるそう。

 

関東近郊で「テント泊登山 初心者」でググると必ず出てくる富士見平山荘のテント場で一泊します。スタートは山梨北部の山塊を貫く林道クリスタルラインの北限近く、北杜市にある瑞牆山荘です。

 

カメラは α7Ⅳ と Tamron20−40mm model A062。

 

スタートの瑞牆山荘は公共交通機関の便もそこまで悪すぎるわけでは無いですが、今回もやっぱりバイクです。隙間にねじ込めますからね。流石に土曜日なだけあって車が路肩まで溢れています。

準備をし、9時ジャストに登山を開始。テント泊だから結構遅めの登り始めです。

 

素晴らしい天気と、暑すぎず寒すぎずの最高の気温の中、燦々と降り注ぐ木漏れ日に癒されながら序盤の歩きやすい道を登ります。流石に慣れないテント装備のせいで汗だくですが。

林道を横切り、傾斜がだんだんキツくなってきます。

 

ジグザグに斜面を登り、しばらくすると稜線に出ます。ここで北側の林が若干途切れ、その隙間からゴツゴツ岩山の瑞牆山が顔を出します。かっこいい山ですね!

 

2回目の林道に出会うとすぐに、金峰山瑞牆山の分岐点である富士見平山荘に到着、時刻は9時40分。ここをベースに、まずは初日の金峰山を往復で攻めます。

テント場は思った以上に広く、林の奥の方まで設営可能場所が広がります。おひとり様1000円で、左側にあるウッドデッキを使用する場合は追加500円。とりあえず見つけた平たい場所にサクッと設置します。

 

若干の休憩も挟み、10時5分再スタート。本来はアタックザックのような小さなザックに変えたり不要なものを置いておくのですが、トレーニングも兼ねて場所取りのテント以外は全て背負ってます。

斜度はそこそこですが足場が砂利っていて歩きづらい、岩の山なのだとわかる登山道をヒーコラヒーコラ。

 

陽の差し込む森を歩いていると、苔の生えた岩とかがたくさんあります。このふかふかの苔が好きで、マクロのように撮るとまるで山を鳥瞰で眺めたような、小さな大きい世界がそこに広がります。この苔の大きな山の中を、小さな虫たちが一生懸命山登りしてるのでしょうか。

 

鷹見岩との分岐。ここから若干下ります。

 

登山道が急に開けて、ふと右下を見ると立派な建物があります。10時55分、大日小屋に到着。登山道は登っていくのですが、ちょっと降りて寄り道。

 

無人の大日小屋の内部探索。そこそこ広く、カメラの露出を上げて撮ってますが内部は薄暗く埃くさい、所謂廃屋の様相。ただ敷物さえ敷けば普通に寝れるかな。毛布も見た目は綺麗です。

 

登山道に戻ります。見上げると大日岩の頭が見えます。2枚目の写真の奥が大日小屋のテント場で、6・7張り程度のコンパクトな場所、現時点では誰も張っていません。土日なのに。静かに過ごしたい人ならこっちもアリですかね。ここでテントを張る受付は富士見山荘で。

 

岩場あり、急登ありで、11時25分に大日岩の麓に到着。樹林帯の中の登山ですがなかなか変化があって楽しいです。荷物が重たいせいで足が重いし体ギシギシですが。

 

ここからがひたすら登り、根っこ有り岩あり、踏ん張りどころ。小足でちょっとずつ確実に、だけど止まらないよう進みます。

 

登山道から視界を上げ見上げると、木々の額縁の中に抜けるような青い空と矢印看板が現れます。ここが砂払ノ頭と呼ばれる稜線のポイントで、急に視界が開けてとても壮観。

この時点で12時15分。思った以上にペースも上がらず、この辺でお昼ご飯にします。

 

12時55分に登山再開。稜線の岩頭のような道の先を覗くと、一気に視界が開けます。

ここでやっと目的地の金峰山が見えました。右の写真の奥、ぽっこり飛び出している岩が五丈岩でピーク。砂払ノ頭が2317mなので、あと270mほど標高を上げるだけ。もう一息!

 

南側の斜面の切れ込み具合が凄まじい!足がすくみます。断崖絶壁のへりを落ちないようにビビりながら…日常生活でこんなにわかりやすい死と隣り合わせな状況って、なかなか無いですよね。

この辺の崖に、千代ノ吹上という名がついています。なんでも、女人禁制の金峰山に夫婦で登った際、ここで妻の千代が滑落してしまう。神の怒りと恐れ慄いた夫が、ちよの罪が許されるよう山頂で祈り続けたところ、崖下から突風が吹き千代が戻ってきたとのこと。

確かにこれだけ切れ込んでいれば場合によってはとてつもない吹上げがあるんだろうなぁと想像します。

 

素晴らしい景色。最高の天気の日に来れたことを感謝しつつ歩を続けます。

この写真、真ん中よりちょい左の岩の影に建物があり、これが金峰山小屋という山荘で。なんつー場所に立ってるんでしょうか…

 

一つ前のピークまで行くと、目前に五丈岩が。ここまできたらゴール目前。

 

13時40分、金峰山 登頂。

所要時間4時間40分、うちテント設営に35分と途中の昼食で45分といったところ。

山と高原地図のコースタイムだと4時間10分なので、ほぼテント装備を背負っていたとはいえ自分の感覚では相当掛かったように思います。これで中級扱いの山なんですよね。きっついなぁ。

 

山頂から南面展望。乙女高原、塩山方面と遠くに富士山が見えます。気温が高めの日中なので、ちょっとモヤ掛かっていますね。

 

山頂から西面展望。今歩いてきた大日岩からの稜線と、独特な形状の瑞牆山、そしてその奥に雄大八ヶ岳と、南アルプス北アルプスも遠くに見えます。

 

東面は朝日岳国師ヶ岳、左奥に見えるのが甲武信ヶ岳でしょうか。甲武信は今年中に登りたい山です。

 

さて、思いの外時間がかかってしまった山頂、このままたそがれて居たいのですが、そうもいっていられません。テントへ帰らねば。

14時5分、後ろ髪引かれつつ帰路につきます。ちょっとだけ寄り道して、先ほどチラリズムした金峰山小屋方面へ下ります。

 

山荘前の玄関にあたる道、しっかりと石畳のように整地され、小屋もとても綺麗。この写真だけ見るととても山の上にある山荘だと思えないような綺麗さです。外観だけ見て、踵を返します。

 

横ばいに歩いて稜線の主道に戻ってきました。ここからガンガン降っていきます。14時40分砂払ノ頭、ここから樹林帯に入り景色は無くなります。また来よう、金峰山。次はもっと鍛えて楽に登ってやる。

 

浮石に注意しながら木の根の階段を降りていきます。大日岩に15時20分。今回あまり膝が痛くならないのは、重点的に腿を鍛えた成果からか。

 

目線の位置から足の置き位置が遠いので、下りの鎖場は上りとは違った恐ろしさがあります。大日小屋も通過。そういえばテントが1張り立っていました。土曜なのに閑散なのは羨ましい。

 

ちょっとずつ日が傾いてきました。周りには誰もおらず会わず、黙々と降っていきます。

 

お、小屋が見えました!無事帰ってきたー。自分の到着は最後の方だったようで、みなさんもう思い思いの時間を楽しんでいるようで。

小屋でビールを購入し、自分も今日の絶景な金峰山に感謝の乾杯。

 

木々の向こうに覗く山塊に、空を赤く染めていた太陽が隠れると現れるブルーモーメント。このマジックアワーを彩るグラデーションを楽しみたくて、外で夜を迎えるテント泊に固執するところはあります。最高ですよ。

 

夜の帷もすっかり落ちて、程よい酔いと体の疲れで瞼が重い。明日は早めにおきたいので、8時ごろにはすっかり落ちていました。

 

翌日の瑞牆山へ…

 

【ホタル】横浜市の河川支流でホタル撮影とか

2024年5月17日(金)天気:晴れ

 

今年もホタルのシーズン到来です。去年は週末雨にあぐねいていて、うんざりだったようですが、今年は今の所晴れな週末が続いていてありがたい。

 

場所は去年と同じ横浜市の西側、あいもかわらずこんな所にほんとに出るのかと疑いたくなるような環境です。

 

今回の機材は SONY α7Ⅳ と SEL50F14Z。ZeissのPlanaシリーズで、GMとはまた違った柔らかい描写をしつつしっかり色乗る、好きなレンズです。

 

ILCE-7M4 FE 50mm F1.4 ZA ss30" f4.0 iso1000 コンポジット

まだ陽の光が顔を出し、夜という言葉では表さない時分から現地入りしセッティング。あたりがオレンジから青、そして黒へ刻々と移り変わると、川の左右の草地からふんわりやさしい緑の光が顔を出し、数を増やしていきます。

あぁ、今年もこのシーズンが来たなと嬉しくなる瞬間ですね。

 

ILCE-7M4 FE 50mm F1.4 ZA ss30" f4.0 iso320 コンポジット

完全に暗くなるとホタルの数もグッと増えます。今日で2〜300頭ぐらいは居るでしょうか。例年からしても結構多いようなことを先輩と話していました。いつもピークは22〜23日あたりだそうで、ここからまた増えるのだとしたら壮観でしょうねぇ。

 

ILCE-7M4 FE 50mm F1.4 ZA ss30" f5.6 iso320 コンポジット

そこそこの距離全体に出るので、色々な角度から撮影します。インターバルで撮影しそれぞれ吟味して比較明合成する形。このての作業はライブコンポジットという技が使えるOMDSとPanasonicのカメラが強いです。が、この場所はクルマが結構通るのでPCで手動がベスト。

 

ILCE-7M4 FE 50mm F1.4 ZA ss30" f4.5 iso500 コンポジット

正味3時間ほど楽しんだでしょうか。ちょっとずつホタルの光も数を減らしていき、たくさんいたギャラリーたちもいつの間にか居なくなっていました。この辺で撤収ですね。

 

今回も素敵な体験でした。ホタルの撮影は撮るのも楽しいですが、その待ちの間に見る光の乱舞がまた良くて。撮影体験というものを重要視したい自分には、今年も最高の時間を過ごすことができました。

なんだかんだ来年も行くのでしょうが、今回の反省点を活かすならもうちょっと画角の狭めなレンズでもよかった気がしますね。

 

【天の川】富士山に天の川撮影に行くとか

2024年5月11日(金)天気:晴れ

 

会社の後輩がカメラを手に入れ、どうせなら色々撮影してみたいということで先輩後輩入り乱れ6人+1家族の大所帯で天の川の撮影に行ってきました。

 

目的地は富士山の周辺、今の時期は南東に天の川が登るので地図で言う富士山の左上方面を目指します。まずは朝霧高原へ。

仕事終わり車で仮眠し、東名道は中井のPAに11時半集合。一路新東名の新富士ICを目指し西へ。あっという間に高速を降りて、まずは朝霧高原アリーナを撮影場所とします。

 

今回の装備は Sony α7Ⅳ と、Sigma 14mm f1.4 dg dn art。星景専用を歌うシグマの変態レンズを使います。

 

朝霧高原 1:45 α7Ⅳ Sigma 14mm f1.4 dg dn art ss10" f1.4 iso3200

まずは吊るしで1枚撮影、LightroomCCの編集のみでノイズ除去もしていません。いやぁ、周辺までしっかり点として写っているし収差も皆無ですごいレンズです。しかもSSも10秒しか開けてないのにISOが3200と、今時のフルサイズならノイズの心配の少ない感度で撮影できるのは、なんと素晴らしいレンズか。欠点は値段と重さでしょうか。

 

朝霧アリーナからの位置だと完全に東の空に東京を擁する関東平野の、世界有数の光害発生地が空を黄色に染めています。そこでフィルターワークが必要になるわけで。

 

朝霧高原 2:03 α7Ⅳ Sigma 14mm f1.4 dg dn art ss10" f1.4 iso3200

Haida星景撮影用リアレンズフィルターを使ってみました。追加編集としてLightroomCCのマスク機能を使って光害を減らしています。まぁ編集下手くそな割に結構減らせたかと。

明らかに光害も減ったし、その分天の川をしっかりと浮かび上がらせることができます。もうちょっと露光してもよかったですかね。

 

ただどうしても、このリアフィルターを使うと画面左上と右上が伸びるように歪曲します。そこをどう捉えるかですねー。そしてリアフィルターの選択肢はこれが唯一です。

前玉はデメキンなので、フロントにフィルターを装着する時はケラれないように150mm幅の角形を使うこともできますが、フィルター本体にホルダーを合わせて5万近く掛かるため、なかなか踏み出せません。そちらならスターリーナイトとか種類は多少増えるんですけどね。

 

あとは地球の自転を利用して、数時間インターバルをかけて合成することで光害が無い状態の部分を合わせる方法とかあるそうですが、Photoshopの使い方がわからんのですね・・・誰か新星景写真のやり方とか編集とか教えて欲しい。

 

 

さて、もっと富士山と天の川を近づけるため地図の上の方へ移動します。あまり広い草原とか場所がわからないので、有名地な河口湖の全国育樹祭記念公園へ。

 

育樹祭記念公園 3:20 α7Ⅳ Sigma 14mm f1.4 dg dn art ss13" f1.4 iso3200

光害もこちらの方向は少ないし、ロケーションも最高なんですが、薄雲ががが…

現地では肉眼だと雲は見えないんですけどね。山の天気なんてそんなもんでしょう。これは絶対リベンジが必要だなと、誓うのでした。

撤収!

 

【登山】山梨県の権現山に登山とか

2024年5月5日(日)天気:晴天

 

ゴールデンウィーク後半戦、今年の休みは安定せず前半は三連休、後半は1+2休という運輸業の性みたいな休みのみだったので、今日こどもの日は近場で遊べる山登り。

目標は山梨県上野原村にある権現山1312m。調べてみると「不遇の山」とか「静かな山塊」とか、散々な書かれようですが、どこに行っても混むGWにはうってつけなのではなかろうか、ということでこの山に決定。

スタートは相模湖に注ぐ桂川の支流、鶴川。その脇を走る上野原あきる野線の途上にあるバス停「用竹」が今回の起点となります。

 

用竹のバス停近くにバイクをデポし、登山開始。時計の時間は8時10分。今回の相棒はOM-5とED12-45F4.0Proを持ってきました。登山や旅行にちょうどのサイズ感が良いですね。

集落内の舗装路をクネクネ登ると白い看板が。ここから本格的な山道が始まります。

 

まずはとてもよく整地された山道を九十九折りに、一気に高度を上げます。右の写真は殿村分岐、8時40分。鬱蒼と暗めの杉林の中に急に看板が現れます。

 

一気に稜線まで上がると、そこから勾配は少し楽になります。相当歩きやすい尾根沿いの山道で、よく管理された杉の植林と広葉樹林の間を縫うように道が続いています。ただ、あまり眺望は望めません。

 

二本杉の分岐に到着、9時22分。周りが全て杉林で、どれが名前の由来になった杉なのかわかりません。多分うちの一本は左の写真なのか。

この辺でひといき。

 

用竹バス停の標高が340mで二本杉が909m。1時間10分で570mほど登りましたが、二本杉から先はハイキングの名にふさわしい、心地よい緩やかな登りが続きます。いやぁ、ここまで歩きやすい登山道も少ない気がします。

しかも道中一人もすれ違わない過疎っぷり。快適! 寺入山で10時00分。あんまり休憩入れずにのんびりてくてく、本当に静かですね。

と思いきや、急に前方から一台のマウンテンバイクが。手前で停まり徐行ですれ違い。いやはやこの道でダウンヒルは楽しそうだなぁ。

 

しばらく歩くと木々の向こうに何やら建物が。近づくと、立派な電波塔が見えます。どうやら雨降山の雨量観測施設だそうで。

 

雨降山山頂、10時30分。初戸という県道上野原丹波山線方のバス停から上がってくるとここに出るようですね。

ここらでコーヒーブレイクにします。別にコーヒーに凝っている人間ではないですが、最近のインスタントはフリーズドライ技術の進歩なのか、一昔前より断然に美味しくなっています。ゴミも少ないししばらくはインスタントでも楽しめそう。

 

雨降山からちょっとだけ下ると和見分岐。権現山方面にしめ縄が渡してあります。

談合坂方面から登ると左の尾根から上がってきて合流ですね。主要な登山口の談合坂方面も用竹も初戸も、上野原から便の少ないバスに乗らないといけないので確かに不便な山です。

 

30分ほど登ると、急に表参道っぽくなり、木々の向こうに社が見えてきます。大群(オオムレ)権現というそう。

 

社の裏から直登。ここから急坂で一気に山頂まで登ります。

 

権現山山頂、標高1312m、11時15分到着。所要時間3時間強。歩きやすい山道のおかげでペース的には結構早く登頂することができました。

 

山頂でやっと展望が。南面には大月や都留がある谷を眼下に、目の前に富士山。なかなか荘厳な眺めですね。天気も素晴らしい。

北面は谷向、これは三頭山でしょうか。頂上から雲取が見えるそうなので、左奥のピークがそれかなー?

 

東側の展望はあまり開けていません。正面右は生藤山ですかね。木で隠れていますが画面右に先ほどの雨降山の電波塔がチラリズムしています。

西側は三ッ森や浅川峠、扇山への登山道。

 


頂上直下でお昼ご飯。今回は毎度のカップ麺ではなくフリーズドライ食品を試してみました。サタケのマジックパスタ カルボナーラ。軽量でお腹も膨れて味もそこそこ。値段は張りますが今後はこのシリーズを攻めてみても良いかもですね。テント泊も今後していきたいので。

リュックは今回新調してみた、ゴッサマーギアのミニマリスト19。最近ULへの憧れが沸々と湧いています。まぁギアマニアなもんで。道具ばっか増えてく。

 

ということで12時弱に下山開始。歩きやすい山道をぐんぐん進みます。水分補給で息を整える以外ほぼ休憩なしで、雨降山、寺入山、二本杉と、淡々と降りていきます。二本杉13時10分。

二本杉のチョイ下から分岐して、墓村の集落方面へ下って用竹バス停に戻ります。

 

こちらの登山道を使う人はほとんどいないのか、先ほどまでの尾根道と違いかなり荒れていて、ところどころ崩落していたり倒木が跨いでいたり、道がわかりづらくなっていたり、歩きづらい。

 

なんとか舗装路に辿り着き、墓村の集落を歩きます。しっかしすんごい名前の集落ですよね。てっきり墓守をルーツとしたお墓のある集落なのかと思ったら、フツーの限界集落でした。軒先で畑の手入れをしている方もいて現役の集落。

雰囲気の良い市道を下っていきます。このような斜面の道は全国津々浦々回ると、廃村や廃屋が結構目立ったりするんですが、綺麗なお家やお花が植えられたお庭、そして道路沿いの空きスペースもきちんと整理されていて清々しい。日当たりも良く、いいところですね。

日当たりが良すぎて暑いぐらい。

 

2〜30分ほど舗装路を歩くと、見覚えのある分岐が。行きしなは1枚目の写真を左に行く分岐点で、そこまで戻ってくると今回の登山はほぼ終了です。

 

ゴール地点の用竹バス停、14時00分到着。

往復の所要時間6時間、うち登り4時間下り2時間という結果でした。下り飛ばしすぎですね。

 

天気も最後まで雲ひとつなく、とても静かな登山を楽しむことができました。素晴らしい穴場の山だと思います。あとはアクセス次第ですね。車も近場に停められる場所が無いほどなので。