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【登山】秩父のシンボル武甲山に山登りとか

2024年4月22日(土) 天気:晴れ

 

結構な久しぶりの山登り。行き先は秩父市内からもよく見えるシンボリックな山、日本二百名山武甲山。石灰の山として有名で、現在も現役で稼働していて山の北面は露天掘りでゴッソリ削られ、その石は関東のビル群を形成するセメントになっています。

2022年4月撮影 羊山公園の芝桜 奥の山が武甲山と北面の鉱山

 

今回は直接武甲山に上ではなく、妻坂峠を経由し大持山と小持山を経由して向かいます。

 

国道299号「生川入口」交差点を曲がり、登山口である一の鳥居駐車場に到着。朝の6時後半代ですがクルマは満車で、この時間ですでに路上に溢れています。自分は例の如くバイクなので、隙間にねじ込めるので便利。

 

そのまま登る…ではなく、鳥居を戻り林道方面に歩き始めます。スタートは7時ジャスト。

まずは看板にある妻坂峠まで登ります。林道歩きはすぐに終わり登山道が分岐。

 

道はよく踏み固められとても歩きやすい土道。斜度もそこそこで足慣らしには最高です。

 

あっという間に妻坂峠、7時40分到着。小休止を入れて、大持山方面へ。ここからは稜線歩き。

 

大持山への上り。妻坂峠からの上りは斜度が大きくなり心拍が激しくなります。広葉樹から針葉樹と変化に富んだ景色で歩いていて飽きないのがとても良い。

しばらく登るとカタクリの花がぽつりぽつりと。孤独に一輪ですがとても心を癒してくれる存在ですね。山で見る花は平地とはまた違った趣があります。

 

8時45分、大持山山頂に到着。ここまでのタイムは1時間45分でした。

山頂は木に覆われていて景観はあまり望めず、緑のシーズンは鬱蒼としているのでしょうか。

10分ほど腰を下ろし、水分補給と軽食にバナナをいただきます。山バナナうまし。

 

大持山を離れ、小持山に向かいます。下り始めると斜度はそこそこですが低木が両側から攻めてきて洗車機状態。若干歩きづらくなりますが、変化に富んだ登山で楽しいですね。

 

岩肌の露出した岩盤があったりと初心者には難易度高めの登りをクリアすると小持山山頂になります。時計の針は9時30分、大持山から30分ぐらいですか。木の隙間から見えると近く感じるのに結構遠い。

 

山頂手前にはツツジが元気に咲き誇っています。調べるとアカヤシオというツツジだそうで。花の名前は詳しくないけど、見ていて癒されるのは名前を知らなくても出来る事です。天気と相まって、とても季節を感じますね。

 

小持山から武甲山に向けての下り。稼いだ標高を一気に消費します。下りが下手くそな自分はここで膝にきました。目の前に見える武甲山も近そうで遠いなぁ。

 

ここでもカタクリが倒木の横にちょこんと一輪。

 

下り終わるとシラジクボという分岐、時刻は10時05分。ここから谷を下ると直接スタート地点の生川に降りることもできますが、直進して武甲山へ挑みます。

 

下の駐車場に停まっていた車の数を考えると大持山小持山はとても静かでしたが、ここまでくるとすれ違う人も結構多いです。さあラスボスだ、と思いながら登っていたらあっけなく上りきってしまいました。

 

10時40分、武甲山神社に到着。無事登頂することができました。山頂周辺は広いですが人が多いですね。お参りをして、展望所に向かいます。

 

山頂から北面を望む展望所。足元は一気に石灰の崖で落ち込み、はるか足元では小さな作業用車がガラガラと音を立てて動いています。街の方を望むと秩父の市街がよく見えますが、この日は黄砂が多分に飛んでいて靄掛かっていて残念です。

手前の森に赤く見えるのが秩父名物、羊山公園の芝桜。上から見たのは初めてです。

 

山頂付近には柵と扉、その先には露天掘りの天面がすぐ見えるような場所もあり、鉱山の縁がということがよくわかります。看板にダイナマイトによる爆破の予告が注意書きされている看板も立つほど。

早めの昼食を取り、11時15分下山開始。

 

下る途中、ズリなのか石灰岩の露出なのか、土山と白い岩山の境が見れるところがありました。確かに日本でも有数の石灰岩の山なのだと、よくわかりますね。

 

下る途中、ちょうど標高1000mにある大杉の広場。この登山道自体が山頂にある武甲山御嶽神社の表参道にあたるため、これを御神木として崇めても良いのではないかというほど太く立派な杉の木です。

またその周りの木もしっかりと枝払いされていて、密度は高くともしっかりと地面に陽の光がさすのがとても心地よい。あまり鬱蒼さを感じないのはいいですね。

 

谷の沢水に合流するとちょうど半分。そこから痛む膝にひいひい言いながら降りると、横瀬駅の文字が。雰囲気的にもうすぐでゴール地点です。看板の上にはカワセミがちょこん。近辺の整備された看板の上にカワセミが置かれているのは何かのシンボルなのでしょうか。

さらに進むと登山道横にオシャレなカフェが。ゴールは目前です。

 

12時40分、無事ゴールに到着。愛しの愛車も待っていてくれました。朝早く来て一等地の駐車場に停めていた人たちは半数以上帰っていて、あぶれた車は路上にずらっと。武甲山の人気さが伺えます。

 

トータルタイム5時間40分。結構歩きごたえのある山行だったかなと思います。今年はテント泊登山も考えているので、この膝痛はなんとかしないといけないですね。