まだらのフォトグラフとか

野鳥とか天体とか蝶とか写真とか

【野鳥】奄美大島野鳥撮影紀行 島で撮った野鳥とか

2024年4月4日〜4月7日(木曜-日曜) 天気:4日曇り時々雨 5日〜7日雨

 

さて、今回の旅行記のメイン、奄美大島で出会った野鳥たちの写真です。

初日は曇りでカッパは着なかったものの、2日目3日目はがっつり雨ですし4日目に至っては雨粒の振動が傘から手に伝わるぐらい降っていて野鳥どころではなかったので、今旅行記では撮影した野鳥はごっちゃまぜで載せています。

 

今回も多分に漏れず使用カメラはOMDS OM-1と、M.Zuiko ED 150-400mm f4.5 TC IS PRO。LightroomCCで現像で、がっつりDxO PureRawでノイズリダクション。

 

OMSystem OM-1 M.Zuiko ED 150-400mm f4.5 TC IS PRO ss1/1000 f4.5 iso1250

まずは奄美でも見かけたメジロから。相変わらずシジュウカラたちと一緒に行動していて、奄美なのに実家のような安心感(?)を与えてくれます。

 

OMSystem OM-1 M.Zuiko ED 150-400mm f4.5 TC IS PRO ss1/1000 f7.1 iso400

島内では至る所でイソヒヨドリを見ることができました。どんぐもりで背景が雲だと目のダイナミックレンジが飛んでシルエットクイズみたくなりますが、ヒヨドリではなくイソヒヨだとちょっと嬉しくなります。自分だけかな。

 

 

写真は2日目3日目に行った奄美自然観察の森の様子。標高が高いわけでは無いのに雨雲の中にいて、霧深い、まさに南国の森のよう。森の密集具合も相まって撮影難度特級。

 

森内には人工的に作られた池があり、野鳥が水浴びする姿がみられるそうです。今回は見れませんでしたが、カエルがけたたましく鳴いていました。ふと水面を見てみると…

 

おぉ・・・マジか。急に見つけると本当にビビります。というのも現地ではハブがいるという情報はいやというほうど聞いていて、なんなら沖縄より多いという情報も。そんなんで現地で急に蛇を見たら、背筋が冷たくなるわけで。

結果撮った写真を自宅で見直すと、どうやらガラスヒバァという種で、有毒だけど人間を噛むほどの牙はないそう。そう思って見直すと結構可愛いかな?

 

OMSystem OM-1 M.Zuiko ED 150-400mm f4.5 TC IS PRO ss1/100 f5.6 iso1000

急に頭上に現れて撮影。完全にヒタキ系の尻尾の振り方で、ワキが黄色い・・・ルリビタキの♀ですね。事前情報に無く現地でも???となっていました。君は冬鳥で北に渡るんじゃ無いのかね!

 

OMSystem OM-1 M.Zuiko ED 150-400mm f4.5 TC IS PRO ss1/1000 f4.5 iso640

ここから本題の、現地に行った理由の一つ、ルリカケスちゃん。世界でも奄美大島と加計呂麻周辺にしか生息していない、いわゆる固有種というやつです。なので何かをきっかけに数を激減させてしまう可能性のある種で、今は国の天然記念物。

やはりカケスの仲間で、人間を察知したりするとギャーギャーというカケス特有の鳴き声で仲間に危険を知らせます。結構響くので、崖の上から景色を眺めていた時は下の森の至る所からギャーギャー鳴いているのが聞こえました。ただ、時々ニィーニィーと可愛い声で鳴く時があるのが印象に残っています。

 

OMSystem OM-1 M.Zuiko ED 150-400mm f4.5 TC IS PRO ss1/400 f4.5 iso4000

おめめくりくりでホントかわいいです。警戒心高めで、木の上を行ったり来たりしながらなかなかじっくり撮らせてくれないですし、霧掛かるともうダメで。2日居てもなかなか綺麗に撮らせてくれませんでした。

現地は暗くて特徴のある青い羽毛を引き立てるのに彩度高めで編集しています。

 

OMSystem OM-1 M.Zuiko ED 150-400mm f4.5 TC IS PRO ss1/160 f4.5 iso12800

一瞬だけノントリミングでここまで大きく写せるぐらい寄ってくれました。目にピント合わせたかったなぁ。

この綺麗な羽根を飾りに帽子を作るために、人間による乱獲、また、奄美でもハブを減らすために持ち込まれたマングースにやられるなどを理由に数が激減してしまい、一時は絶滅の可能性すらあったとか。現在では森林の回復やマングースの根絶(!)などで数も回復してきたとか。よかったよかった。

 

ルリカケスは東京だと上野動物園で見ることができるようです。動物園の役割の一つとして、最悪何かの原因で現地が絶滅してしまっても、種の保存をし生態を復元するために保護する役割があるそうで。近々動物園にも会いに行ってみたいと思います。

 

OMSystem OM-1 M.Zuiko ED 150-400mm f4.5 TC IS PRO ss1/30 f4.5 iso8000

お次はアカヒゲ。特徴的な鳴き声で、森の中の至る所からピィー ピピピピ ピョピョピョと一度把握すれば聞き分けの苦手な自分でもすぐアカヒゲと分かる独特な鳴き声です。

 

OMSystem OM-1 M.Zuiko ED 150-400mm f4.5 TC IS PRO ss1/15 f4.5 iso2500

ただ、地面から低木の枝あたりを飛び回り、暗く深い森の藪の中なのでなかなか見つけるのがしんどいですね。しかもなかなか動き回らずに鳴き続けるので、動きで追うのも難しい。逆に人間に見つかるとすぐ飛んでしまいますが。

 

OMSystem OM-1 M.Zuiko ED 150-400mm f4.5 TC IS PRO ss1/25 f4.5 iso1250

ただ、比較的ちいさな縄張りの中を飛ぶので飛んだ方向さえわかればずっと追えるのが救いどころ。そして元気な鳴き声で存在を知らせてくれます。それが探す目印になるのでひたすら鳴き声の方向の暗い藪の中をガン見して探します。

 

OMSystem OM-1 M.Zuiko ED 150-400mm f4.5 TC IS PRO ss1/50 f5.6 iso2000

鳴き姿はコマドリとそっくり。

アカヒゲコマドリも同じスズメ目ヒタキ科で、それぞれの学名がコマドリ:Luscinia akahigeで、アカヒゲ:Luscinia komadori と、互い違いになっていることにも近似が現れているかと。なんでも名付けの学会で標本を取り違えたからだとか。雑かよ…

種の英名もJapanese RobinとRyukyu Robinですね。そりゃ似てるわけだ。

 

OMSystem OM-1 M.Zuiko ED 150-400mm f4.5 TC IS PRO ss1/25 f4.5 iso1600

もう立ち姿が可愛いですね。ヒタキ系の丸っこいフォルムも可愛さを倍増させます。会えてよかった!本当に僥倖です。

 

今回のコマドリ撮影は、とにかく綺麗に写したい一心でISOを抑えるためにSSをすごい下げています。換算800mmや1000mmがss1/10で撮れるので、OM-1の手ぶれ補正の異次元さを痛感するところ。もちろん連写からの選別していますが。さらに明るいレンズも効いてますね。今回の旅で、高くとも150−400を買ってよかったことを痛感する次第でした。

 

今回の旅で出会えた野鳥は普通種を除けば以上です。

オオトラツグミアマミヤマシギなんかは会えなかったです。自然公園で会った名古屋のおばちゃん曰く、ナイトツアーに行ったらアマミノクロウサギアマミヤマシギ、リュウキュウコノハズクなんかに出会えたらしいので、ナイトツアー行けばよかったとその話を聞いて結構後悔しました。

天気的な意味と、今回会えなかった野鳥やその他動物に会うためにも再訪を強く誓う今回の旅でした。

 

次回の記事で島内の話とか帰路とか書こうと思います。