2023年7月4日(火) 天気:曇りのち晴れ
朝テントから這い出ると今日も今日とてスッキリしない天気ですが、予報だと晴れマークがついて期待は高まります。
今回キャンプを張った虹別オートキャンプ場は連泊で申し込んでいて、今回は荷物を置いて身軽でツーリング。リアボックスのみで動き回るいつものスタイルとなり、普段はクッソ重たいと思うX-ADVもフル装備を味わった後では400cc並の軽さ気分。
今日は本土最東端を目指して、朝7時のキャンプ場開門とともに走り出しました。
霧雨か霧なのか、じっとりと濡れる空気の中、中標津を通り別海方面へ。厚床から国道44号で根室方面に舵を取ります。この間、特に見るものも見ず90km近く移動しました。
途中、春国岱(しゅんくにたい)原生野鳥公園というところで軽くお散歩。至る所で小鳥たちが風になびきながら飛んでいて、望遠レンズが欲しくなります。
真夏の関東は鳥枯れといって7月から9月は暑くて鳥もいませんが、北海道は緯度が高いので夏でも鳥見放題なのは羨ましい。といっても今日も午前は20度前後。多少肌寒いぐらい。
道東らしい湿原や浅瀬の周りの国道を快走していると、根室の街に入ります。途中、対向車線にタイエーという看板を発見。そういえばテレビで何度か見たことあるお店で、ここの名物弁当をお昼ごはんにするため立ち寄り、テイクアウト。
根室半島の巨大風車も上は雲に隠れています。というかこの写真だと遠くに数百メートルクラスの風車があるような遠近感。
途中の脇道を入ると、黒と白のストライプ柄で可愛いサイズの灯台があり、ノッカマップ灯台というそう。ここで早めのお昼ご飯にします。
先のタイエーで購入したお弁当は、やきとり弁当。本来は函館のハセガワストアーという所の名物なのですが、タイエーの社長さんが根室初のコンビニを立ち上げる際に函館のハセガワストアーに助言を乞いにいき、ノウハウを持って帰る際にやきとり弁当も持って帰ったとの事。鳥ではなく豚串で、タレ旨し。
納沙布岬に到着。生憎の天気で北方四島は見えません。本土最東端ですが、日本最東端は択捉島なんですよね。
先日の宗谷岬もそうですが、ライダーは端に行きたがる傾向があるそう。これは今読んでるクロサワコウタロウ著「珍夜特急2nd season」の中に書いてあり、言われて変に納得。もし地球に端があり、象が支え滝が落ちていたとしたら、その突端にいるのはライダーなんだろうなと変な想像をしながら復路を走っていました。
ここは東根室駅。日本最東「端」の駅です。
根室本線の線路の脇に馬の家族(?)が草を食んでいました。線路に仕切りがないですが大丈夫なのか?
戻りは太平洋側の道、道道142号線で霧多布方面に向かいます。森の中の快走路を走っていると、手元のツーリングまっぷるにフレシマ湿原の文字。なぜか気になり左折しダート路を走っていると、急に視界が開け、湿原が現れます。
この辺から太陽が差してきて、なんというベストタイミング。
基本的に湿原は野鳥保護区になっていて立ち入りは不可ですが、海岸に出るための道が先に続いており、ここがまた素晴らしく絵になる。
道にキタキツネが出てきて、こちらを一瞥しました。なんというタイミング、そしてなんという絵。なんか久々に身震いしました。一眼持ってきてよかった。
後ろ髪を引かれつつ、先を進みます。
この道道142号は北太平洋シーサイドラインと言われていて、とても風光明媚な場所を走ります。海と草原、森と人家、動物、漁港。なんとコントラストに富んだことか。晴れていてよかった。
しばらく走ると海の向こうに橋とつながった島が見えてきます。浜中町の霧多布岬です。私の好きなルパン三世の作者、モンキーパンチの出身地!
街中を越え、きりたっぷ岬へ。
正確には濤沸岬(とうふつみさき)だそう。崖の斜面にエゾカンゾウという黄色い花が咲いていて、とてもキレイ。絵になる岬かと。
霧多布湿原を通り、厚岸から道道を通って標茶へ。コインランドリーを回しながらお風呂や買い出しをして、また虹別のキャンプ場へ戻りました。
今回の走行ルート。走行距離356km。