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【旅行記】紀伊半島の旅リベンジ 2日目とか その1

2023年11月11日(土)天気:くもり

 

昨日の超長距離ローカル路線バス八木新宮線の興奮冷め止まぬ中、ビジネスホテルをチェックアウト。

今日の予定は、①紀勢本線で津へ、②津から高速船でセントレアへ、③中部ー成田のフライトという、鉄道・船・飛行機の三本セットで帰宅という乗り物好きにはたまらない欲張り行程を計画してあります。

 


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朝の新宮駅。始発名古屋行きの特急南紀に乗車するため、朝6時前にホテルを出発。朝の閑散とする駅前を歩き、早い出発のため食べれなかった朝食を買い込みます。早々に改札を通り、まずは停泊中の車両を見学。

 


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ホーム朝6時3分発の多気行き普通列車のキハ25系と、289系の特急くろしおが止まっていました。289系はしらさぎで使われた683系の直流仕様だそう。この顔は北陸方面でよく見ましたね。電車でGOとか。

 

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お目当ての特急南紀2号名古屋行き。6時20分発。

前回の旅行では更新前のキハ85系気動車に乗りました。今度はこの新型であるHC85系に乗車します。

HC85系は2022年7月より運行を開始。シリーズハイブリッド方式の完全新型特急です。車で言うところの日産のe-Powerなんかに近い、エンジンで発電した電気をバッテリーで貯めてモーターを動かす部類のシステムを積んでいます。

そのためエンジンは従来は前後2機でしたがHC85系は1機のみで、片方の台車にモーターを2機搭載。なかなか面白い中身ですが120km/h出せるそう。キハ85に引き続きエンジンはカミンズ製を搭載。

 

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気動車なのに、型式としては「モ」を名乗っていますね。モーター車。


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2両編成の1号車が自由席、2号車が指定席。基本的には2両編成、たまに4両で運転するそう。

 

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特急型としては初のハイブリッド、側面にはデカデカとアピールしています。その下に2023年ブルーリボン賞受賞の文字が。JR東海としては単独で受賞した初めてのブルーリボンだそう。

基本的に色々な種類や形を作る他社に比べ、JR東海は新幹線も在来線も使い回しができる装備を増やすことを優先した結果、みんな同じような見た目の車両ばかり走っているイメージですね。その分コストを削減できますし故障した時や修理補修時のパーツストックを一元化できるなどのメリットは有りますが、見た目がね・・・一長一短。

 

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運転台。最近の車両の中では非常に直線主体のデザインを採用しているように思います。ボタンも少ないなと思うのは、タッチパネル式の所以ですか。

 

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室内も明るくて良いですね。荷物棚がガラスになっていて見えるのは、忘れ防止にも良いですし何より広く感じるところがGOOD。走行音も静か。

ただ、長時間座っていると座面が固すぎてお尻が痛い。座面が硬いのは最近の流行りで、腰痛対策に良いそうですが、骨盤が痛いのよ。ここまで痛くなるシートは初めてです。何考えてるの?というほど。南紀やひだのように長時間乗車が基本の車両では致命傷です。

 

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プリウスにはじめ、ハイブリットカーはこれを表示してナンボという現在の発電状況システム図が室内の表示板に映してあります。見ていて結構飽きないですね。

というかこの図だとエンジンからバッテリーへの給電が無いことになりますが、まさか回生ブレーキだけでバッテリーの充電を賄っているとは思えませんが。どういうことなんでしょう。

またこの車両のハイブリッドの特徴のうちの一つに、アイドリングストップがあります。停車駅に着いてドアが開くと、エンジンが止まるんですね。最初は驚愕でした。エンジン止まった!気持ちわる!と。

 


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下車後、お見送り。通常のディーゼル車だと1両につき2回エンジン音が通り過ぎます。しかしこの車両、片側のみのエンジンなので音も片側のみ。これも違和感が強い。JR東海も中々面白い特急を作ってくれたもんです。

奥に止まるのがキハ75系気動車の快速みえ。分岐する多気までの停車駅が2駅しか違わないという贅沢。名古屋から伊勢まで近鉄特急で1時間20分ぐらいで3080円、快速みえが1時間30分ぐらいで2040円。近鉄に負けないように頑張っていますね。

 

???

 

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津!(やりたかっただけ)

 

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