2023年8月19日(土) 天気:晴れ
台風が通り過ぎて涼しくなってくるのかと思いきや、連日酷暑が続きます。そんな中でも蝶探しに長野県へ行って参りました。
目的はゴマシジミで、地域により絶滅危惧IA類。特に今回探した本州中部亜種は、国内稀少野生動植物種に認定されていて鑑賞目的でも採取が禁止され、罰則付きとなります。
今回調べたのですが、レッドリスト、いわゆる絶滅危惧種と国内希少種とは別物だそうで、国内希少種について国が法で保護を法律で決めているという形だそう。なんでレッドリスト全てを入れないのでしょうか。その辺は完全素人ですが、謎です。
渋滞を避け、朝というよりは深夜な時間帯に関東を出発。結局今回の遠征も眠い目をこすりながらの移動でしたが、現地について晴れ間が広がり眠気も吹っ飛びます。
目的のゴマシジミ!
生態が面白く、ハラクシケアリという蟻がゴマシジミの幼虫を巣に持ち帰り、蟻は幼虫から分泌される甘い体液を吸い、蝶は蟻の卵や幼虫を食べて育つという、本来敵同士が共存する珍しい育ち方をするそうです。
食草であるワレモコウの花に産卵する♀。当地ではワレモコウが多くみられ、それを探せば結構な確率で見ることができました。
オスの表翅はさながら青いキウイの断面のようだと先輩が言っていましたが、確かに特徴的な今回の撮影はどうやら1〜2週間ほど遅く後半戦だったようで、メスが多かったのとオスはスレて色が薄くなってしまっていました。もうちょっと早く行ってもよかったかもですね。
当地では他にも様々な蝶を見ることができました。写真はアサマイチモンジ。キレイな個体ですね。
ここでは町を挙げて蝶を保護しているようで、個体数は数を増やしてきているそう。このまま数が増えて、絶滅の危機から脱してほしいところですね。